「自分は将来いくらもらえるのか?」「国民年金と何が違うのか?」
会社員や公務員にとって身近な厚生年金ですが、その仕組みを正確に理解している方は意外と少ないものです。
この事では、厚生年金の基礎知識から、2026年現在の最新状況を踏まえた保険料の仕組み、将来の受給額を増やすポイントまで分かりやすく解説します。
1. 厚生年金と国民年金の違い(2階建て構造)
日本の年金制度はよく「2階建て」に例えられます。
- 1階部分
国民年金(基礎年金)
日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員が加入します。 - 2階部分
厚生年金
会社員や公務員が、国民年金に上乗せして加入します。
厚生年金に加入している人は、自動的に国民年金にも加入していることになるため、将来は「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の両方を受け取ることができます。
2. 厚生年金の保険料はどう決まる?
厚生年金の保険料は、毎月の給与(標準報酬月額)に共通の保険料率を掛けて算出されます。
保険料率は18.3%で固定
現在の厚生年金保険料率は 18.3% です。
これは2017年(平成29年)に引き上げが終了し、現在は固定されています。
労使折半(会社が半分負担)
保険料の半分を勤務先の会社が負担してくれています。
実質の自己負担率は 9.15% となり、支払った額以上の保障が受けられる仕組みになっています。
計算の仕組み
保険料は「標準報酬月額」という区分に基づきます。
計算式
標準報酬月額 × 18.3% ÷ 2(折半)
賞与(ボーナス)からも同様の率で引かれます。
3. 将来いくらもらえる?受給額の計算目安
厚生年金の受給額は、「加入期間」と「現役時代の収入」によって決まります。
| 区分 | 平均年収 300万円 | 平均年収 500万円 | 平均年収 700万円 |
| 40年加入時の月額目安 | 約12万円 | 約16万円 | 約20万円 |
※国民年金(満額)を含んだ概算です。
実際の受給額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で詳細に確認することをお勧めします。
4. 厚生年金に加入する3つの大きなメリット
国民年金(自営業・フリーランスなど)と比較して、厚生年金には手厚い保障があります。
- 将来の年金額が増える
1階部分の基礎年金に、2階部分の厚生年金が加算されるため、受給額が大幅にアップします。 - 障害年金・遺族年金が手厚い
万が一の病気やケガ、死亡の際、基礎年金に加えて「障害厚生年金」や「遺族厚生年金」が支給されます。 - 扶養家族の保険料が無料(第3号被保険者)
年収130万円未満の配偶者を扶養に入れている場合、配偶者は保険料を払わずに国民年金の受給資格を得られます。
5. 【Q&A】よくある疑問
Q. パートやアルバイトでも加入できる?
A. 以下の条件を満たす場合、社会保険(厚生年金)への加入が義務化されています。
- 従業員数51人以上の企業(※2024年10月以降の基準)
- 週の労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上
- 学生ではないこと
Q. 70歳まで働いたら年金は増える?
A. はい。厚生年金は最長70歳まで加入可能です。
長く働き、保険料を納めることで、将来受け取る「経過的加算」や「報酬比例部分」を増やすことができます。
まとめ:厚生年金は「最強の貯蓄・保険」
厚生年金は、会社が保険料を半分負担してくれるという点で、非常に効率の良い資産形成と言えます。
老後資金の不安を解消するためには、まず自分の加入状況と将来の予測額を把握することが第一歩です。
「ねんきんネット」にログインして、現在のシミュレーションを確認してみましょう。

